うつ病の改善は周りの理解が大切|接し方によって悪化する可能性アリ

治療には時間がかかる

聴診器

一人ずつ経過が異なる

うつ病は適切な薬物治療を受け、休養をとれば、時間的な差はあるものの完全に回復することがほとんどです。まず、治療を開始すると、不眠や焦燥感などは数週間で少しずつ改善していくことが多く、一般的に3か月から半年のスパンで全体の3分の1ほどが回復しています。さらに1年経過した時点では、およそ9割の人が回復しているというのが現状です。特に初めてうつ病を発病し、しかも症状が出始めてから早期に受診した人や年齢が若い人に関しては、比較的短期間で症状の改善がみられる病気です。しかし、回復までには1年以上かかる人もいて、希望をもって治療を続けていくことが大事になります。その回復過程では、症状は一進一退を繰り返し、徐々によくなっていきます。本人は100パーセント治らないと実感できないため、あまり変わっていないと訴えてくることがあり、実際には回復に向かっているのに気づいていないことがあるのも一つの特徴です。家族はできるだけ、客観的な接し方を心掛け、少しでも改善した症状があれば、それをピックアップして本人に伝えるようにします。それにより希望を失わずに治療を続けていくことが可能です。そして、うつ病の回復の過程では症状が波のように上下しながら、徐々に回復へ向かっていきます。ずっと気分が落ち込んでいた状態から、日によって気分のいい日が出てきて、また落ち込むというのを繰り返します。場合によっては、気分がいいのを通り越して躁状態になることもあるので注意が必要です。普段よりもよくしゃべるようになったり、怒りやすくなったりします。その場合、それを抑えるための気分安定薬を処方されることがあります。本人は自分を客観的にとらえることはできないので、家族からも主治医に状態を説明し、相談することが重要です。気分の波は徐々に小さくなり、安定していきます。しかし、よくなったのではないかと喜んだり、悪くなって落ち込んだりの繰り返しなので、長引くほど完治しないのではと不安になることもあります。その時は、以前よりよくなった点や小さな変化を本人に伝えてあげる接し方をして、焦らずに互いに過ごしていくことが重要です。これは、一般的なうつ病の治療経過ですが、実際は一人ひとり異なります。不安や焦りが強い場合、必ずしも右肩上がりの直線的な治り方をする病気ではないことを理解しておくと安心です。また、段階的によくなることもあれば、長い平行線になったり、急によくなることもあります。なかなか完全によくならないことをクローズアップするのではなく、回復への希望を持てるような接し方をしていくことが大事です。良くなってきた過程もあることなど、一緒に振り返りながら治療を進めていくことが大事です。決して焦らせてしまうような接し方をしないようにします。

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